ひょいと青森 世界自然遺産白神山地トレッキング
2日目神秘の世界へ誘うヒーリングスポット!
『十二湖散策コース』

2日目のトレッキングルートは特別な装備がなくてもチャレンジできる『十二湖散策コース』。神秘的な色を湛える『青池』をはじめとする湖や沼、ブナ林をめぐる散策道を歩きます。さぁ、感動体験のはじまりはじまり♪

真夏に毛布をまとった人気犬

2日目 8:55~

日本海沿いの国道を走っていると、駐車場にたくさんの車が並んでいる店を発見。一見すると普通のイカ焼き屋さんのようです。おいしそうな香りが漂う中、建物の裏手へと流れるお客さんの列につられて、ついて行くと……。

そこにいたのは、でっかい“毛布”ではなく、テレビや映画にも出演したことのあるブサかわ犬・わさおでした!イカ焼きを頬張りながら、しばし“わさおウォッチング”。「ヘッ、ヘッ ヘッ、ヘッ」。その荒い息遣いから、青森の涼しい夏も彼にとっては猛暑なのだと気の毒に。のっそり起き上がり、扇風機の前に移動し、気持ちよさそうに涼むわさおの姿が愛らしく、ほっこり♥

鳥肌が立つ圧巻の宝たち

2日目 10:20~

一風変わった寺宝を見られると聞いて足を運んだのは『円覚寺』。807年に建立され、海上の安全を祈願する寺として、今日まで地元の海人たちの信仰を集めてきました。本堂の一部は宮大工ではなく船大工の手によるものだとか。深く海に関わってきたお寺です。

敷地内は、ひんやりとした空気が漂い、石段の先にある境内の静寂は、別世界に引き込まれたかのようです。

本堂を抜け、お目当ての寺宝館へ。圧巻だったのは、『細字梵字五輪宝塔』。誘われるように書へと近づくと、塔を描いている図形ひとつひとつが文字の塊で構成されており、その繊細さに鳥肌が立ちます。仏教の伝来とともにインドから伝わった“梵字”という文字を使い経典を書いているのだそう。日清戦争の戦死者たちを弔うため、かつての住職が1字書くごとに祈りをささげながらおよそ2年の歳月をかけて完成させたもの。ぎっしり書かれた30万にもなる文字からは、住職の平和への願いが溢れてくるようで、思わず背筋をピンと伸ばして、合掌。

青森の旬でお腹まんぷくに

2日目 11:30~

お次は運動前のエネルギーチャージ!地元で評判の『広〆食堂』へ。地元のお母さんたちが、新鮮な魚介類で作る“おふくろの味”を楽しめるお店です。サザエが豪快に盛られたちらし寿司にテンションは急上昇!こりこりとしたサザエは、噛むほどに磯の香りと旨みが口いっぱいに広がります。みそ汁に小鉢、日替わりの魚料理一品も付き、お腹も大満足!腹ごしらえが済んだら、本日のお目当て『十二湖』へと出発です!!

多彩なアクティビティーをご案内

2日目 12:45~

特別な装備を必要とせず気軽に楽しめるのが『十二湖ウォーキング』の魅力。今回は人気の『青池』沿いを歩く1時間のコースにチャレンジします!ガイドは、トレッキングやカヤックなど多彩なアクティビティーを案内してくれる『アオーネ白神十二湖』にお願いしました。ガイド歴30年のベテラン板谷正勝さんと合流し、スタート地点までは送迎バスで移動します。

お散歩気分で楽しむ『十二湖ウォーキング』

2日目 13:00~

くねくねと蛇行する坂をバスで上ると、5分ほどでスタート地点に到着。遊歩道の入口は、小さな子どもや、トレッキングや写真の愛好家たちでワイワイ、ガヤガヤ。

「十二湖には、全部で12個の池があるんですか」と聞くと、「全部で33個の湖・沼があるんだよ」と答えてくれた板谷さん。近くの山の上から見ると12個の湖に見えたので十二湖と呼ばれるようになったのだとか。板谷さんとの会話を楽しみながら湖沿いをのんびりと歩きます。

最初に見えてきたのは『鶏頭場の池』。「上から見ると鶏の頭の形に似ているんだよ」と板谷さんから名前の由来を教えてもらいながら、頭の中で形を想像。ひんやりとした空気の中で虫や鳥の鳴き声に耳を傾けていると、心と体が自然と一体化していくようです。

キラキラと輝く池を眺めながら10分ほど歩くと、お目当ての『青池』に到着!深く神秘的な青碧を湛え、暁の空のような深い色に、「なんだか吸い込まれそう」と佐藤さん。見つめていると、日常の出来事をすべて忘れてしまうような、不思議な感覚に。

「青池は雨が降っても濁らないんだよ」と板谷さん。なぜこんな風に見えるのか、いまだに解明されていないそうで、その謎により一層魅せられてしまいました。

『青池』の先に続く階段を登ると、森林浴にぴったりなブナ林が広がります。
サラサラサラ・・・・・・。
森のざわめきを聞きながら、目を閉じて、ひと呼吸。ブナの大木に触れると、ゴツゴツした木肌はほんのり温かく、自然の息吹を感じます。
「音を聞いてみたら?」板谷さんの隠しアイテム、聴診器をブナに当ててみます。
「・・・・・・音が聞こえるような、聞こえないような。しいて言えば風のような音が聞こえるかも?」
にやにや顔の板谷さんいわく「何かは聞こえる」のだそう。さまざまな方法で自然を楽しめるのも、板谷さんのおかげです。

遊歩道を歩いていると、突然ガサガサッ!と音が。「あっ!あれ!」佐藤さんが叫びながら指差す先には野生のサル!?私たちの視線に気づいたのか、木の上をひょいひょいひょいっ。「これは絶好のシャッターチャンス!」バシャバシャと写真を撮っている間に、サルは森の奥へと消えて行きました。「おさるさん、バイバーイッ!」都会では絶対体験することのできない、大自然ならではのサプライズに、佐藤さんも編集部も大興奮です。

スタートから40分。優しい空気に包まれるようなブナ林を抜けると、『十二湖散策コース』のゴール地点に到着です。ここではブナ林から湧き出る、平成の名水百選に選ばれた水を飲むことができます。 「これで飲んでみて」なんと、板谷さんが葉っぱで即席の柄杓を作ってくれました♪「はぁーっ!おいしい!!体に染み渡るぅ~」。脇を流れる小川のせせらぎを聞きながら飲む名水はまた格別。上がった体温も、一気にクールダウン。

「湧き水を使った抹茶も飲めるんだよ」と板谷さんにすすめられ、ゴール地点に併設された『十二湖庵』へ。その場で抹茶を点ててくれる人気のくつろぎスポットです。「はぁ~~~」。湧き水で点てているからなのか、いつもよりもお抹茶がおいしく感じられます。リラックスタイムを過ごしたら、目の前に広がる湖を眺めながら帰りのバスを待ちます。

体に優しいご褒美スイーツ

2日目 14:10~

『十二湖』を歩いた後は送迎バスで『アオーネ白神十二湖』に戻り、同じ敷地内にある『ハーブカフェうみほたる』でティータイム。人気のワッフルには、リンゴと白神山地のふもとで採れた蜂蜜がたっぷり。こんがり焼けたサクサクのワッフルとシャキシャキの歯応えを残したリンゴ、ふわふわの生クリームという異なる3つの食感にハマりそう♥ハイビスカスやローズヒップを使った『美肌ブレンドティー』は甘酸っぱさがクセになるおいしさでした♪

Pick up!

見た目も味も夏にぴったりな塩ソフト

夏のカラダが欲する“塩”を、とびきりおいしくいただけると評判なのが、深浦町にある『漁師のおやつ屋さん』の『しおさいソフトクリーム』。うっすらと青みがかった見た目は潮騒をイメージしたもの。日本海の磯塩を使用しており、塩気と甘い粒あんのハーモニーがたまりません。トレッキングの後におすすめの甘じょっぱいスイーツです。

青森の旬をお持ち帰り!おすすめスポット

2日目 16:10~

日本海沿岸の国道を青森方面に走っていると『海の駅 わんど』を発見。“わんど”とは、青森の方言で“私たち”という意味。海の幸、山の幸、日本酒、総菜、菓子と“わんど”おすすめの品がそろいます。一番の売りはなんといっても安さ。この日はホタテ5~6個入りで550円!!片手で掴める食べきりサイズのスイカはなんと150円!!地元価格で新鮮な青森の食材は、何を買おうか迷ってしまうほどです。

Pick up!

十二湖から青森空港に移動する途中にある『かそせ いか焼き村』。お店に入ると、目に飛び込んでくるのはサザエの計り売り!青森の新鮮な海の幸をお持ち帰りできます。お買い物を楽しんだ後、ふらっと海側の入り口を抜けてみると、そこには、まるで海と空が1つになったような絶景が広がっていました。

シャワールームも完備されているので、浅瀬ではしゃいで濡れても大丈夫。日の入りを狙えば、オレンジ色の海と空にも出合えます。

ワンランク上の“佞武多”の楽しみ方

2日目 17:35~

旅の最後には、毎年8月初旬に行われる青森三大ねぶたのひとつ、“立佞武多”を一年中見学できる『立佞武多の館』へ。展示ホールで待ち受けていたのは今にも動き出しそうな全長20メートルを超える立佞武多。下からスロープを使い、佞武多の足の指一本一本から髪の動きなど、下から上まで細かい部分を見ることができます。前から見ると、勇ましくにらまれているようで怖かった佞武多も、後ろから見ると繊細な模様が施されていて印象ががらりと変わります。お祭り気分を味わったら、青森の旅の名残を惜しみながら空港へ。

1泊2日で、3つの白神山地トレッキングルートと周辺観光地をめぐった青森の旅。世界自然遺産のパワーを全身に感じながら、青森の美味しいもの、温泉、名所を満喫できました。