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はじめまして、ひょい太です。この春からこのサイトを担当させて頂く新人です!尊敬する寅さんのように日本全国を渡り歩き、その地域の魅力を力一杯伝えることを誓います!不慣れな点も多々ありますがみなさんよろしくお願いします。 ひょいとFDA.com 案内人 ひょい太

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山の温泉

山の温泉 青森

野趣あふれるランプの秘湯
青荷温泉

シャトルバスからの雪景色に感動

山の温泉を代表するのが青荷温泉。電車やバスを乗り継いで行くなら、何時間もかかるほどで、これほど山懐の奥にあって雪深い温泉は、青森県内で他にありません。まさに秘湯なのです。
車で向かうには、東北自動車道の黒石ICを下り、国道102号、通称「十和田西線」を十和田湖方向へ。青森空港から約50分ほどで多目的ダム「虹の湖公園」駐車場にたどり着きます。青荷温泉へは雪のない季節であれば車で行けるのですが、冬期間は青荷温泉と虹の湖公園を結ぶシャトルバスを利用しなければなりません。

シャトルバスは国道から「青荷温泉」の看板を左折し、急な山道を上っていきます。道幅はシャトルバス1台がやっと。雪の回廊と樹木にかかる純白の雪。その美しい光景に目を奪われ、感動さえします。

いくつもの曲がりくねった山道を上ると、標高635メートルの雷(いかずち)高原に出ます。目の前に広がる山並みは、南八甲田の櫛ヶ峰。間もなく山道を下り始め、ようやく青荷温泉へと到着。

雪ですっぽり覆われた入り口には「よぐきたねし(ようこそお出で下さいました)」と書かれた看板が出迎えてくれます。ここは電気も通ってない、“ランプの秘湯”として全国に知られている温泉なのです。

今の旅館の基礎を築いた丹羽洋岳

周辺を深い山々が囲み、白い湯煙を立ちのぼらせながら渓谷にひっそりとたたずむ青荷温泉。その昔は木こりや炭焼きをする人たちが川石を集め、露天風呂として利用していたそうです。それが粗末な小屋を建てて湯小屋とし、住み着いたのが丹羽洋岳という歌人でした。
黒石市板留に生まれた洋岳は、若い頃から詩や短歌に興味を持ち、石川啄木や若山牧水とも交流があったそうですが、42歳の時に病気を患い、家族に迷惑をかけてはならないと青荷温泉に移り住みます。1929(昭和4)年のことでした。
病気療養のかたわら、この仙境をこよなく愛した洋岳は、半生をここで過ごし1973(昭和43)年に82歳で逝去します。その間、板画家・棟方志功など文人墨客たちもよくここを訪れていたそうです。
それまで山道を徒歩で行くしかなく、ここを訪れる人は泉質が良いというのでほとんどが湯治客でした。このひなびた湯治宿が一躍全国に知られるようになったのは、1977(昭和52)年から始まったNHKの大河ドラマで、「ランプの秘湯」として紹介されたのがきっかけでした。それ以来、温泉ファンはもとより、多くの観光客が訪れるようになったのです。

美しい星空と4ヶ所の湯巡りが魅力

宿の施設は青荷渓流に沿って本館と離れの3棟、それにお風呂が「本館内湯」「健六の湯」「滝見の湯」「露天岩風呂」の4つ。露天岩風呂を除いて、建物も浴室も総ヒバ造りです。
さらに、何といっても大きな魅力は、4ヶ所の湯巡りができることです。本館内湯はこじんまりとした広さ。お湯にひとり身を沈めていると、時間のたつのも忘れそうで至福の時。本館から離れた「健六の湯」は、ヒバの香りがする広々とした明るい造り。自然の雪景色を大きな窓から眺めながらお湯に浸かる気分は最高です。名前は「衣・食・住・心・技・体の6つが健康であるように」というもの。

本館内湯

健六の湯

本館の裏から吊橋を渡った先にある「滝見の湯」。そして露天岩風呂へ。竹筒からはとうとうとお湯が流れ落ち、ほの明るいランプの光のなかでお湯に身を浸らせます。聞こえるのは湯の音だけで、広々とした湯船に手足を伸ばすと開放感たっぷり。

滝見の湯

野趣あふれる風情を感じながら雪景色を眺めていると、秘湯にやって来たんだなぁという実感がこみ上げてきます。お湯はすべて無色透明・無味無臭で、露天岩風呂は女性専用時間帯があります。

露天岩風呂

夕暮れになると、天秤棒にたくさんのランプを下げて、それぞれの部屋に明かりが灯されていきます。ここは電気もテレビもありません。携帯電話もつながらず、隔絶した世界なのです。そんななか館内に聞こえてきたのが「まんま(ご飯)の時間だよー」。

「こごの冬の魅力は、山に積もっている真っ白な雪。それと、天気が良く寒い時の星空だなぁ。それがものすごくキレイで、最高だと思う。それをぜひ一度見に来て欲しい」と教えてくれるのは、支配人の石堂尚さん。

山菜そば 648円 おにぎり216円

青荷定食 3,240円
宿泊料理
鴨鍋、煮物、サーモンのカルパッチョサラダ、ワラビの辛子漬け、イワナの塩焼き、イガメンチ、アカシアの花の甘酢漬け、けの汁など。

「春から秋にかけて山へ山菜やキノコを採りに行くんです。お客さんから『初めて食べた料理だけれど、美味しかったよ』と言われると、とても嬉しい。新鮮なイワナの料理はここの自慢です」と話す料理担当の佐藤星明さん。山菜のなかでも特にワラビ料理が人気だそうです。

ランプの宿 青荷温泉について

住所
黒石市大字沖浦字青荷沢滝ノ上1-7
電話
0172-54-8588
入館料(入浴料込み)
520円
宿泊料
4月1日~平日9.870円より(税込)
休前日10.950円より(税込)
10月1日~平日10,950円(税込)
休前日12,030円(税込)
泉質
単純温泉(源泉掛け流し)
源泉温度
内湯・滝見の湯48.1度
健六の湯・露天岩風呂47.3度
効能
神経痛、筋肉痛、関節痛、五十肩、疲労回復など
アクセス
青森空港より車で東北自動車道、黒石ICを下り、虹の湖駐車場まで約50分。一日5往復のシャトルバスで、虹の湖公園駐車場から約7キロ先の青荷温泉まで約20分。シャトルバスは12月1日から3月31日まで運行。(要予約)
サイト
http://www.yo.rim.or.jp/~aoni/